和亀保護の会

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体外マーキング

マイクロチップの使用

マイクロチップの安全性

マイクロチップの利点と手順

フィールド・ノート

 マイクロチップ使用の利点とフィールドでの実際の手順


マイクロチップ使用の利点

(1) 穴あけによるナンバリングの場合、どの縁甲板を何番とするかの統一がなされて
   いないため、人によって番号の読みとり方が違うことがあり、個体識別に混乱を
   きたす可能性がある。その点マイクロチップは読み取り器さえあれば、誰でもが混乱   
   することなく個体識別できる。

(2) 隣接した2つの地域でそれぞれ調査が行われた場合、両方が穴あけによるナンバリ   
   ングを行うと、カメが混じりあってどちらの調査地で穴があけられたのか判断がつか 
   なくなる可能性が出てくる。マイクロチップは同じ番号がないので、万が一そのような  
   事態に陥っても判断が出来る。

(3) マイクロチップの使用は、埋め込み技術が向上さえすればカメの体にかかる負担が 
   縁甲板への数カ所の穴あけよりも軽くすむと考えられる。

(4) 縁甲板の穴あけでは泥で穴が埋まったり、その部分から欠けたりすることがあって、
   長寿のカメの生態を調査するのに不具合が出る場合がある。
   マイクロチップなら 今後の追跡が数十年から百年を超えて可能になる。
   今年生まれたカメは私たちより長く生きる可能性があるが、
   そんなカメのライフサイクルを解明するには私たちの活動 だけでは不可能である。
   しかし、マイクロチップのナンバーとそのデータさえ公開していれば、
   未来の研究者や保護活動家が調査を引き継ぐことが出来る。


 フィールドでの実際の手順

(1) マイクロチップ入りの穿刺針を用意し、読み取り器で番号を読み取り、
    包装紙に書かれている番号と同じことを確認する。

(2) 注射器のピストン部分を引き、穿刺針を注射器にセットする。
 

(3) カメのマイクロチップ埋め込み部位(右肢のつけね、背甲側)を消毒する。
   
 

(4) 尾の近くから穿刺針を当て、ブリッジの方に向けて挿入する。
   この時、カメの皮膚がかたくて針が刺しにくい場合もあるが、
   表皮を摘んで引っ張るようにすると、針先が表皮と真皮との間を上手く通る。
   
 
(5) 針が表皮の下に入ったことが膨らみで確認できたら、
   針を半回転させて、ピストンを押してチップを埋め込む。
   
 
(6) 静かに穿刺針を抜き、外科用瞬間接着剤で針穴を塞ぐ。
   念のため、消毒剤を噴霧する。
   
 
(7) 読み取り器をカメの体に近付けて、マイクロチップが入っていることを確認する。