和亀保護の会   
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 2024年(10月~12月)




11月24日

11月15日

11月2~3日

11月2日


10月27日 はりま
 加古川市薬栗の下池で行われた池干しに参加。
 2日前に小学生たちが池干し学習でアカミミガメ73個体を捕獲したが、「まだまだいるのではないか」と地元の方。
 「では、あと30個体くらい捕獲しよう」と勢い込んだが、カメがいるところは岸から離れた泥深い浅場(水が少ないので泥の粘性が強い)。
 小学生たちは体重を背負っていないので泥遊びしながら次々と捕獲したそうだが、ウン十キロあるオバサンはズブズブ沈んで遭難しそう。地元の方にご迷惑をかけるのは間違いない。というわけで水深のあるところで探すも坊主。
 それにしてもこの池はアカミミガメがほとんどでクサガメがほとんどいない。
 クサガメはマイペースな生き物で、アカミミガメがたくさんいる場所でも意外と一緒に生息している。なのにここでは何故クサガメがいない???小学生たちが捕獲したのも1個体のみ。
 午後は高砂へ。
 2月に行われる生き物研究発表会の打ち合わせ(写真なし)。黒田憲一 さんにお土産をいただいた。
 打ち合わせを終えて皿池周辺でアメリカザリガニを捕っていると、ご近所から心地よい三線の音が・・・。
 そして手作りおもちゃを持った三線の主が登場。皿池のアメリカザリガニを子ども食堂に提供したらどうかとか、どうやって捕獲しようとか楽しいお話をひとしきり。手作りおもちゃをゲットして帰途についた。
   
お土産に頂いたむらたのカステラ饅頭
 「すご~く美味しかったぁ
♡」

10月26日 大正川
 大正川での活動。
 いつも拠点にしている公民館が内装工事のため、最近は調査がしにくい。調査道具を置かせていただき、トイレも借りられるのは本当にありがたい。いつもの当たり前がなくなると、有り難さが分かるものである。
 この日は中流での調査。
 上流で繁茂している国内外来種のミズキンバイがところどころで見つかった。すぐに駆除し広がるのを防止。
 カメはクサガメとアカミミガメが数個体。以前よりかなり少ない。外来種が少なくなるのは悪くないのだが、だからといって在来種が増えているわけではない。
 ヌートリアが中州を掘りまくって環境が変化、カメたちが好きな狭くて泥っぽい横穴がなくなっている。
   
上・・計測

左・・クサガメ(けっこう太っていた)
 
アサザ(国内外来種)

ミズキンバイ(国内外来種)

ミズキンバイは見つけたら根っこから丁寧に駆除

10月24日 奈良県
 奈良県RDBの爬虫両生類分科会の会議。
 正式なものでなくメンバーだけのラフな会議で、これまでの文献調査や野外調査についてそれぞれ報告。
 帰りに奈良市と天理市の境界にあるため池観察。
 数か所しか行けなかったが、どこもなかなかいい感じ。
 来シーズンにかご罠調査かな。
   

10月20~21日 奈良県
  奈良県のRDBに関わる調査。
 今回は明日香村〜桜井市のため池でかご罠調査である。
 かご罠調査は目視調査の際にニホンイシガメの生息地として適性があると判断した場所で行っているのだが、前回の生駒市と平群町の調査ではクサガメがほとんど(残りはアカミミガメ)で、イシガメは坊主であった。
 今回はごく僅かだがイシガメが入った。
 その違いは何か。飽くまで個人的な印象であるが、バス釣りが入っているか否かの違いのように感じてしまう。
 もちろんブラックバスの釣り人全てを非難しているのではない(バスを釣りまくって在来種の保全に貢献している素晴らしい人もいる)。
 しかし自分たちの楽しみのために、山中のため池にまでバスの稚魚を放流するってどうよ!そして、放流する人は無意識だろうが他の外来生物(外来水草や外来魚など)も当時に放すことになる。飼育水に紛れているのである。
 もちろん外来水草は鳥が運ぶこともあるだろう。水路があれば他から移動もするだろう。
 しかし、バス釣りの気配がするため池にはオオカナダモが繁茂していることが多い。オオマリコケムシもギルも
 明日香村はキトラ古墳や高松塚古墳、有名な社寺仏閣も多い観光地である。
 観光地に近い農地(ため池)はよく管理されており、バス釣りも入らない。
 カメに限らず在来種が残っていることが多い。もちろんイシガメはクサガメによる圧迫などで数を減らし、健全な個体群があるわけではないが、生き残りが存在するのは、大なり小なり何かバス釣りと関係があるのではないかと疑ってしまうのである。

 

 二ホンヒキガエル

 

石舞台古墳
     
二宮金次郎像

10月19日 京都市
 淀城濠の活動に参加。
 とはいえこの日は雨の予報到着した途端雨粒が水面を打ち出した。
 何とか1時間ほど外来植物や雑草の刈り取りを行ったが、ドバーッと降り出して退散。
 それにしても場所によっては保全してもなかなか増えないアサザが、ここでは増えまくって厄介者になっている。
 やはり「あるべきところ」に生息してこそである。

アサザが繁茂すると日光浴罠を引き上げるのも一苦労

 
 
淀姫
「もうちょっと大きくなってほしいなぁ」

 

10月12~13日 南房総イシガメ観察会
 爬虫両生類情報交換会主催の千葉県館山市での調査。
 本来はイシガメ観察会なのだが、イシガメは乱獲やアライグマによる食害、水田の減少などによって激減し、近年は雑種やクサガメが頻繁に捕獲されるようになった。
 この観察会が始まった1991年の段階でもクサガメや雑種は確認されていたが、当時はイシガメもたくさん生息していた。
 もちろんクサガメによる圧迫は受けていただろうし、遺伝子浸透は起こりつつあったかもしれないが、その速度は緩やかだっただろう。
 だが特に乱獲で生息数が減少すると、クサガメの影響は加速度的に大きくなったと思われる。
 まだイシガメがいるうちに何とかしたいが、もし何とかなってイシガメが増えてもまた乱獲やアライグマによる被害が出てくるだろう。
 アライグマ対策は地元と協力してボチボチ進めてはいるが、乱獲については商業捕獲の禁止など、国による厳しい規制が必須である。
 初日の参加者  二日目からの参加者  
   
 

アライグマの足跡

カワセミの幼鳥

カメの食痕

10月9日 万博公園
 万博記念公園内の水辺でカメ調査。と言ってもいつもはお客さんのいない休園日に行うのだが、この季節は休園しない。
 「お客さんがいるので捕獲作業をしないでほしい」ということで、目視調査のみ。
 アカミミガメを防除していることが分かるとクレームが来たりするようなのだが、この際作業を見せて、しっかり啓発すればいいと思うのだが。魚チームはいつもの作業。外来魚の駆除はいいらしい
 これまでに捜索しなかった林で7個体のアカミミガメの死体も確認。これまでと同様メスばかりである。産卵に出てきたところをアライグマにやられたのである。
   
   

10月7日 はりま
  兵庫大学でゲスト講師。安倍先生に呼んでいただいた。
 保育園や幼稚園の先生を目指す学生さんたちに外来種、特に昨年条件付き特定外来生物に指定されたアカミミガメとアメリカザリガニについて、子供たちにどう指導すればいいかを考えてもらう授業である。
 兵庫大学は寺田池の目の前の大学なので、寺田池の日光浴罠を一緒に見たり、安倍先生が前もって設置されたお魚キラーを引き上げたりしながら、外での授業となったのだが、天気予報が最悪だったにも関わらず、ラッキーにも雨が来たのは2・3限を無事終えてからだった。
 もし子どもたちが学校に捕まえたアカミミガメを持ち込んだらどうしたらいいか、厳密には飼育するしかないのだか・・・。なかなか難しい課題である。
 当日は姫路の植物園の松本修二先生にも来ていただいて、馴染みの少ない外来植物についても、みんなでお話を伺った。
   

10月6日 はりま
 東播磨へ。
 高砂市の皿池のアメリカザリガニとアカミミガメが気になって罠をかけさせていただいた。
 引き上げまでの時間は志方町西牧の日光浴罠のチェック。
 皿池は少し水が落とされていたせいか、罠かけの時間が十分でなかったせいか、アカミミガメもアメリカザリガニも思いのほか捕獲数は少なかったが、ザリガニがデカすぎ、1個体70gもあるってどういうことよ!
 西牧の日光浴罠の引き上げは1か月以上サボっていたこともあって、アカミミガメがたくさん入っていた。
 ただサイズは小さめ。防除が進んでいる証拠でもあるが、油断は大敵。
     

10月5日 大正川
 大正川へ。久しぶりに川いい会のメンバーとご挨拶してしばらく一緒に川を歩き、ミズキンバイ(国内外来種)を駆除した後、川いい会さんの中州の整備作業を横目に、罠かけ〜手探り捕獲のルーティン作業。  少し涼しくなって横穴で休んでいるカメを手探り捕獲。やっぱり罠より手探り捕獲の方が楽しい!