和亀保護の会

 
大正川 2023

12月9日
 大きなクサガメ  今年もお世話になりました。
 蔓延るミズキンバイ  はやく返しててよ~。  アカミミガメの蓑ガメ
 しばらく会えなかった川いい会の皆さんに挨拶・情報交換してから下流へ。
 下流はヌートリアが侵入してカメの越冬環境を荒らし、しばらくカメの姿も少なくなっていたのだが、今年は何故か次から次へと捕獲。クサガメとアカミミガメばかりだが僅かな時間で20頭超え。
 残念なことに国内外来種のしたミズキンバイの群落も発見!できる限り抜き取っておいたが、陸地化したところは根が残っているかも。  上流のあちこちで大きな群落があるのは分っているのだが、それらを駆除するのは至難の業。  とりあえずは下流に広げないことが肝心と、目を光らせているのだが・・・

10月29日
 ルーティンの調査と清掃活動。  10月末とはいえまだ気温は高く、しかし暦の上では秋。気の早いカメたちは横穴で越冬態勢で見つかり、まだ夏態勢のカメたちは餌で誘引するカゴ罠で捕まった。  こうも季節が目茶苦茶だと、越冬あけのカメたちの健康が心配である。

(写真館に画像をUPしました。)

10月25日
今シーズン最後の罠かけ  佐賀からのお客様に
フィールド体験をしていただきました
 
「クサガメだ~♡」 
 この季節は罠掛けでも何とかカメが入り(多分今シーズン最後)、手探りでも気の早い越冬体制のカメが横穴で捕まった。  捕れた個体が外来種だとしても捕獲は楽しいものである。

9月16日
 
 川いい会さんと。    遊歩道に咲いていた花。栽培種?
 まずは同じ場所で活動されている川いい会さんと挨拶して、ひとしきりおしゃべり。  その後少し下流で罠かけして、さらにその下流で手取り&目視調査。  夏場に手取り調査はなかなか難しい。そもそも見つけにくいし見つけても逃げられることが多い。特にアカミミガメは逃げ足においては我々など足元にも及ばない。
 それに加えて近年のクレージーな暑さは、ボチボチいい年になってきた我々にはハードになってきている。これまでは罠かけ〜引き上げまでの間、手取り調査に加えて清掃活動や他の外来種駆除をしてきたが、これからは無理すれば他の方に迷惑をかけるだろう。  夏場の調査は、罠かけ中心にして、引き上げまでは昼寝でもしているかな。

8月26日
いつものポイントにかご罠を設置  三条川の上流。浚渫されたのか妙にキレイ。 
 わずかに残っている田んぼ  上流は民家の間を流れている
 かご罠をかけた後、支流の三条川へ。  いつもは落ち込みのところまでしか調査しないのだが、その上流が今どうなっているのか観察。  前はごく短い区間、生き物が見られる水路とその横に僅かに残った田んぼがあり、そこからアカミミガメが供給されていた。  田んぼはさほど変わってはいなかったが、浚渫されたのか水路は妙にきれいになっていて、アカミミガメの姿は見られず。
 その後三条川の落ち込みを調査したが、大きなアカミミガメが2個体。上述の水路は件の区間を除くとガチガチの三面コンクリート護岸+暗渠になって、町中の住宅地を流れるので、アカミミガメが生息する場所がない!三条川の落ち込みでは今回のように時々アカミミガメが見つかる。  一体どこから湧いてくるのか?? 
 この日大正川は水源のため池の水門を開けたのか、流れが早かった。そのせいかかご罠での捕獲は僅か2個体のみ。

(写真館に画像をUPしました。)

8月5日
 ドッグフードで実験  大きなアカミミガメ  糞から出てきたイヌビワ
 罠に入ったカメ  スッポン
 よく罠を入れる深溜まりの両岸に一方はドッグフードのみ、一方はアジをエサにした罠を設置。  7月の中池見の調査で、ザリガニバスターズの皆さんがかけておられたアメザリ罠にカメが入っていたので、罠の中で死んだザリガニを狙って入ったのか、エサのドッグフードで入ったのか確かめるためである。  もしドッグフードにカメに対する強い誘引力があるなら非常に便利である(家庭用の冷凍庫にエサのアラなんかをストックするのには限界があるので)。  引き上げまでの時間はいつもなら別の地点で清掃や手探りでの調査をするのだが、暑すぎるので上流を岸から歩いて観察。  スッポンを複数確認。袋入りの玉石設置工事からしばらくはあまり姿を見なかったが、戻ってきているようである。  また国内外来種のミズキンバイやアサザの広がり具合も確認。なかなか駆除できずにいたが、水草の方もあまりの暑さのためか、思いの外広がってはいなかった。
 2時間ほど観察した後、罠を確認。結果は右岸のドッグフードのみの罠にはアカミミガメ2、クサガメ2、左岸のアジの罠にはアカミミガメ4、クサガメ2が入った。  アジの方がカメの数は多かったが、それが誘引力によるのか、たまたまなのかは分からない。ただドッグフードだけでもそれなりに入ることが分かった。これから、特に密度が高そうな場所での捕獲は、ドッグフードも使ってみよう!
 捕獲してケースに入れていたクサガメの糞からイヌビワが出てきたのも興味深かった。罠を設置した場所から少し下流に生えているのだ。私も熟すのを狙っていたが、クサガメに先を越されたようだ。

7月22日
   かめしばい  
   カメ入ってたよ~。  掘り返されたスッポンの卵
 茨木市の「自然楽習会in大正川」のお手伝い。  子どもたちに安全に楽しく川で生き物と遊べるよう、川いい会さんや茨木市の職員さんが朝早くから準備してくださっていた。私達は堺からなので7時の集合からは遅れたが、罠掛けのためいつもより早くに到着。9時からイベント開始。暑く強い日差しも何のその。子どもたちの歓声があちこちで聞こえた。川島さんの投網にも興味津々。
 カメも短かい時間のわりには外来種ではあるが、クサガメとアカミミガメが入った。ちょうど条件付特定外来種指定についての「かめしばい」に、実物も加わった。「かめしばい」はnature worksの小村さん制作。特定外来生物とは何か、新しく条件付で指定されたアカミミガメやアメリカザリガニについて楽しく学べるよう作られたものである。きっと子どもたちにとって夏休みの良い学びになったただろう。

7月15日
 久しぶりに下流で罠かけ。例年この時期にはヒシに覆われる区間で、ヒシの下にカメたちが潜んで罠でよく捕れるのだが、今年は何故かヒシが殆どない。雨で流されたのか?甲羅干しのカメの姿も僅か。引き上げまでの時間は、いつもゴミ拾いや中洲でカメの捜索をするのだが、今回は22日に向けて「かめしばい」の練習。

6月17日
  草の中に潜り込んでいたクサガメ  スッポンが死んでいた 
 アサザの中に隠れているミズキンバイ  アサザとミズキンバイ
 川いい会さんにご挨拶して深溜まりに罠かけしてから、少し下流の中洲でカメ探し。  カメを踏んで見つける季節になった(笑)。暑くなると中洲に上がったカメは普通に甲羅干しをするのではなく、草の中やに身を隠し、その下の乾いた土の上で休憩していることが多い。  今回も目視ではなく、草の下の盛り上がりを踏んでクサガメを見つけた。広い中洲の中でも、「ここはおらんやろな」というところもあるが、基本ゴム長を履いて草むらを歩き回って探すので、体力がいる。これからの季節は暑さもだが、そういう意味で体力勝負なのだ。
 一通り調査を終えてから上流に行って川を観察。ありゃ〜、駆除したはずのミズキンバイが復活してるやんか。根っこが残っていたんや。

5月20日
 深溜まりに罠掛けをした後、アメリカザリガニとウシガエルのオタマの駆除。今年はオタマの多いこと。  いつも土曜に川に来る親子も参戦。捕獲から処分まで一緒にやってくれた。  子供に処分を見せる(させる)のを批判する意見も多いが、なぜそうする必要があるのかを説明し、本人もしっかり理解すれば、まず問題ないと思う。ましてや親も一緒なので家に帰ってからも、生き物や川の環境の話ができる。きっと生き物への優しい眼差しを持つ大人に成長してくれることだろう。

(写真館に画像をUPしました。)

5月13日
 打ち合わせの後、オオキンケイギクの駆除。最後に川岸からカメの観察。

4月29日
 アカミミガメが条件付き特定外来生物に指定され、6月から規制が始まることから、読売新聞から取材依頼があった。大正川でかご罠を仕掛け、捕獲するところを見てもらったが、引き上げまでの時間を使って色んなお話をさせていてだいた。
 取材のあとは雲行きが怪しくなるまで、護岸法面のオオキンケイギクの抜き取りを行った。

4月16日
     駆除したオオキンケイギク
    スッポンの尻尾についたヌマエラビル 
 今回はカメの調査と清掃活動も行ったが、メインはオオキンケイギクの駆除。護岸の法面に広がっている。  一昨年、かなり頑張って少なくしたのだが、昨年サボってしまったら元の木阿弥。外来種駆除はそういうものだと改めて確認。根絶できないなら死ぬまで続けるべし!!
 別の場所で川いい会の幸ちゃんも黙々と作業されていて、後で合流。ちょうどよく顔を合わせる親子も川遊びに来ていて、カメの情報もいただいた。
カメは珍しくスッポンを捕獲。そしてまた珍しく、尻尾にヌマエラビルがついていた。

4月1日
 川いい会さん+本日のメンバー    

クサガメをゲット
 アカミミガメをゲット  オオキンケイギクがあちこちに( ;∀;)
 川いい会さんと顔合わせした後、会のメンバーに加えて生き物お友達と一緒に川掃除、外来植物チェック、ヌートリアの巣のチェック、ガサガサなどもやりながら、ゆるゆるとカメの捜索〜捕獲。冬眠から覚めて動きが出てくるこの時期は、手探り捕獲は難しくなり、かといってかご罠はまだ使えず捕獲は少なめだったが、暖かな日差しに誘われて日光浴をしている個体も見られた。  時々大正川の活動に遊びに来てくださっていたお友達が5月に東京に異動されることになり、寂しくなる一方で、後輩を連れてきてくださった。

(写真館に画像をUPしました。)

2月26日
 上流側を調査。驚いたことに川べりの林の木がすっかり伐採されて、これまで見えなかった場所が丸見え。林は多くの鳥たちの住処だったろうが、彼らはどこへ行ったのだろうか。また川の中にはどんな影響があるのだろうか? 

2月25日
     ヌートリアの糞
 川いい会さんもウチもいつもより参加人数が多く、なんだかワイワイと活動を開始。  川の中も多数のコガモやヒドリガモでにぎわっていた。とはいえ内容はそれぞれ地味に&しっかりとルーティンワーク。

(写真館に画像をUPしました。)

2月12日
 
 下流での調査。、河口のワンドよりはましだったが、ヌートリアが掘ったことによって中州が崩れ、結果カメ類の越冬にふさわしい横穴が少なくなっていた。
この日最初に捕れたのは飼育由来と思われるクサガメ。

2月5日
     ヌートリアの足跡
 河口のワンドではこの時期アカミミガメがわんさか捕れるので、運搬が大変かも~と覚悟していたのだが、今年はゼロ。ワンドの外の安威川で日光浴していた2個体を捕獲したのみ。なんでやねん?原因として考えられるのは、一つに工事?昨年ワンドの近くまで重機が入っており、ワンド周辺の木々もすっかり伐採された。しかし、ワンド自体には手が入っていないのでゼロにまでなるだろうか?もう一つ考えられるのがヌートリア。例によって水辺の植物を食べまくり、中洲の横穴を大きく掘っていた。ヌートリアの方が影響が大きい気がする。アカミミガメが減るのはいいとしても、環境自体が劣化したように感じる。

1月15日
 悠然と泳ぐヌートリア    川いい会さん
 アカミミガメの求愛行動(百済川)  甲羅干しをするアカミミガメ(百済川)

 今回の区間ではクサガメ5個体のみの捕獲。それより目立ったのがヌートリア。3個体の目撃だったが、存在感ありすぎ。
 上流側で活動されていた川いい会さんにご挨拶して今回は早目に終了。  ゴム長を買うために堺市の釣具屋に寄った。  店の横には百済川が流れている。ちょっと覗いたところ、いつの季節?と思うほど普通にアカミミガメが甲羅干しし、プカプカ浮かんでいた。家庭排水が流れて多少は水温が高いのだろうが、恐るべし、アカミミガメ!!

1月9日
 
 新年最初の活動は、和亀保護の会のメンバー+生き物友達でちょっとゆる目で楽しく行った。  越冬中のカメ類を探すのに横穴に手を突っ込むと、フナやナマズに行き当たることもあるが、今回は泳いでいるナマズ2個体をK氏が網でゲット。観察して放流。  ヌートリア3個体も確認して、何とか挟み撃ちで捕獲を試みたが、相手が一枚上。