12月24日
多自然川づくりをなさっている川いい会の皆さんと合流。渋滞で10時を少し過ぎていたので、川いい会さんは既に作業を開始されていた。作業中の写真を撮影してカメチェックのため下流へ。
寒い朝だったので、その時点で霜柱が残っていた。こういう日はカメがよく捕れるはず。と思って探していると、やはりいたいた!!22個体捕った時点で捕獲を中止して測定・撮影、駆除のため持ち帰るアカミミガメは現地での測定はやめ、早々に退散。
(写真館に画像をUPしました。) 12月3日 上流で川いい会さんと合流してから調査。 夏にはかなり水位が低くなっていてカメ類の捕獲は少なかったのだが、少し回復しており、越冬準備をするカメが見られた。
11月26日 下流で調査。下流の調査は久しぶりだったので、やはりアカミミガメがまとまって捕れた。そして驚いたのは上流の駆除しきれていない場所から流されてきたミズキンバイが活着して大きく育っていたこと。丁寧に根まで掘って排除。油断すると広がってしまう。 10月8日
一気に気温が下がったこともあり、短時間でのかご罠捕獲はあまり期待できなかったので、久しぶりに大正川支流の三条川へ向かった。調査を始めた頃はイシガメもいたのだが、ゲリラ豪雨が降るようになって中洲が流されやすくなってからはだんだん減っていき(多分カメごと流されたのだろう)、今では見ることはなくなった。しかし、アカミミガメは健在(涙)。落差工の溜まりでは大きなアカミミガメ4個体が捕れた。調査は溜まりまでしか行っていないのだが、その上流はごくごく短い区間田んぼ横の細い水路になっている。しかしその上流は三面コンクリート張りになって街中を流れているはず。この大きなアカミミガメがどこで繁殖して大きくなっているのか?謎である。また機会を設けて調査せねば。 かご罠での捕獲は1個体のみ。しかも先週に引き続き、遺棄と思われる(いや、確実に遺棄)アカミミガメであった。捨てるなよ~(怒)。
(写真館に画像をUPしました。) 10月1日
川いい会さんの多自然川づくりのお手伝いで土木作業を行なった。また2週間前に川いい会さんが見つけて、放置するとどうなるか確認のために置いていたミズキンバイを丁寧に抜いた。2週間で結構雨が降ったが、流されず定着しており、しかも水の流れを避けるように陸側に根を伸ばしていた。 しばらくスコップで細流を広げたり、埋まり気味になっていた左岸の流れをよくしたりしたが、やはり「川に来てカメを捕獲しない」という状況に我慢できずに、ちょこっと捜索へ。クサガメを2個体捕ったが、新捕獲の大きなクサガメの方はどうも遺棄個体のようだった。全くやめてもらいたいものである。 8月27日
深溜りに罠かけした後は、「川いい会」のメンバーと一緒に、ウシガエルのオタマとバス・ギルの駆除を行なった。今回オオクチバスは見つからず。ブルーギルは大小網に入り、ウシガエルのオタマは既に足の生えたものが多かった。一緒に在来種のモツゴやスジエビがたくさん入り、ドンコなども見られた。最後にかご罠を引き上げたが、比較的短時間でまあまあの捕獲。中でも背甲長260mmの大きなアカミミガメは、目を引いた。何度も罠かけしている場所だが、豪雨で次々と上流からアカミミガメが供給される。本来なら供給源のため池も防除すればいいのだが、なかなかできないのが頭が痛い。 (写真館に画像をUPしました。) 7月23日
川いい会さんを中心に、大阪工業大学の田中研究室や立命館大学のボランティアメンバーが集まり「自然楽習会」。 前もって申し込みしていた40名の親子を迎えた。例年、先約のイベントがなければ和亀保護の会もお手伝いをさせていただいている。 毎日暑い日が続いていたが、この日は少し曇り気味で、川の水も心地よく、観察会としては最高のコンディション。親も子もそれぞれたも網をもって自由に生き物を捕獲したり、投網の実演を見学したり・・・。夏休みのいい勉強になったと思う。 カメ類については浚渫工事の影響で子供たちが見つけることはなかったが、予め仕掛けておいたかご罠で捕獲したアカミミガメや展示用に持ち込んだイシガメ・クサガメを見てもらいつつ、解説を行なった。 それにしてもオオクチバスが多かったのが気になった。 7月18日 7月9日
深溜りに罠かけした後「川いい会」さんと合流後ミズキンバイ(国内外来種)のチェック。
上流から流れてきた切れ端から根付いたとみられるものが4か所で見つかった。
メンバーに指摘されてふと足元を見ると、ミシシッピアカミミガメ。普通アカミミガメは警戒心も強いし逃げ足も速いので、こんな簡単につかまるはずがないのだが・・・おぼれて弱った個体だった。
近年はゲリラ豪雨で一気に雨が降ると、流されて護岸などに当たって気絶することもあるのだろう。そうなるとカメとは言え溺れるのである。肺炎を起こしているのか、何度も欠伸のような行動をしていた。
7月2日 5月28日
上流を調査。久しぶりに大きなスッポン3個体に遭遇。また、下流でよく捕まえるクサガメにも会った。高い落差工を2つクリアしなければならないので、川からは登れない。下流の護岸を登って、歩道を延々と歩き、交通量の多い道路を渡って、今回の調査地点の護岸からダイブしたとしか考えられない。スゴイ移動能力。
上流に繁茂していたミズキンバイは、駆除のお陰で今回の調査区間には見当たらず。しかし、その上流は相変わらず。
調査後は川いい会さんと合流。川の整備のお手伝い。
5月19日
最近蛇づいている!この日もカメの捜索を始めてすぐに遭遇。目が白濁しているので、脱皮のサイン。目が見えていないのか?近づいてもじっとしていた。
天気がとても良かったので、クサガメは1個体以外は中洲で日光浴しているところを捕獲。とはいえ結構草に潜っている個体もいて、足で踏んで見つけることも。
川の両岸のコンクリート護岸の隙間や法面には例によってオオキンケイギク。他にもアカンやつ多数。
(写真館に画像をUPしました。) 5月15日
天気予報は良い天気になるはずだったが、晴れ間は少なく、中洲で甲羅干しをしているカメは僅か。越冬中のように水中の横穴にいるものがほとんどだった。 ただ、前回の調査で人工ワンドで甲羅干しをしているアカミミガメの幼体を発見して(人の気配を感じて水に逃げ)、4人で大探しをしたが見つからなかったものを、今回は10秒ほどで捕獲(笑)。 下流ではしばらく振りにスッポンも見つかった。 中洲で1.8mほどありそうな蛇の抜け殻も発見。都会の川でもここまで大きく成長できるだけの環境があるということ。 護岸の法面に生えている特定外来生物のオオキンケイギクが一斉に花を咲かせていた。駆除した場所とそうでない場所の違いは一目瞭然。 5月5日
作業自体はルーティンではあったが、土日に来られない会員も参加し、またお掃除グループの「モンセーヌ大正川の会」さんも来られており、爽やかなお天気の中、賑やかに行った。
この陽気に誘われて出てきたのか、久しぶりにアオダイショウを見かけたが、やたら気の荒い個体で、近寄ると攻撃態勢になり、口を開けて飛びかかってきた。アオダイショウと言えばおとなしいイメージ。こんな攻撃的なのは珍しい。
また残念ながら死体であったが、ヒバカリを発見。大正川では初見である。
罠かけも今シーズン初めて行ったが、工事後の深溜りではアカミミガメしかかからなかった。日光浴中のやたら大型のクサガメは、糞の中から貝殻が大量に見つかり、既に食欲旺盛であることが分かった。
(写真館に画像をUPしました。) 4月30日
三条川(大正川支流)で軽く行った。というのもう以前は小さな流れの割には、結構な数のカメが生息していたのだが、今はアカミミガメがたまに見つかるくらい。
ゲリラ豪雨が度々降るようになって、それまでいたイシガメ・クサガメは姿を消したのである。
中洲がごっそり大正川との合流地点に流れついたこともあるくらいで、カメにとっていい環境とは言えなくなっているのだ。
おまけに法面はオオキンケイギクだらけ。大正川だけでも駆除が大変なのに、三条川まで手が回らない。大正川に進出してこないように、合流近くだけは駆除することにしている。
結局カメはアカミミガメ2個体のみ捕まえて、あとは川いい会さんと合流して、中洲の整備のお手伝いとウシガエルのオタマジャクシの駆除。
4月23日
いつものように、まずは川いい会さんのメンバーとご挨拶&情報交換。
多自然川づくりの作業をする彼らと別れて、少し下流でオオキンケイギクの抜き取り作業の続きを行なった。
オオキンケイギクは乾燥を好むので、たいてい護岸の法面に生えているのだが、今年は遊歩道にもそこそこ生えていた。遊歩道も結構乾燥していたということか。抜き取ったオオキンケイギクは写真のように護岸のコンクリートの上にさかさまに向けて乾燥。
この日は川に入らなかったので、人口ワンドで甲羅干しをしていたアカミミガメの幼体を捕獲できず。残念! 1時間半ほど抜き取り作業をして箕面へ。
(活動・フィールド・その他へ)
4月16日 まとまった雨が降って、これまで少なかったコイが一気に遡上して産卵していた。
気温は低かったが、天気は良かったので中洲を調査すると、カメが数個体日光浴をしていた。たいていは草むらの木漏れ日の中でじっとしているのを見つけるのだが、時々足で踏んで草をかき分けて見つけることもある。夏場は暑すぎるので分かるのだが、今そうする必要があるのかと不思議である。今回も1個体、そんなクサガメを見つけた。一体どういう了見なのか、聞いてみたいものである。
気候が良くなって、様々な植物が成長し花を咲かせていたが、今年はナガミヒナゲシがあちこちで見られた。これ以上広がらないといいのだが。またハーブの類もよく見かける。今はジャーマンカモミールが遊歩道一面を覆っているし、ヤロウも所々で見られる。都会の川周辺の植物は全体の何割が外来種なのだろうか。
(写真館に画像をUPしました。) 4月7日 まだまだ全体的には水深は浅いとはいえ、雨がそこそこ降ったせいか少し改善した感じ。上流から流されてきたと思われるアカミミガメが甲羅干ししているのも発見した。アカミミガメが供給されるのは問題だが、カメにしても貝類にしても、他の様々な生きものにとっては水深は重要。カメもここしばらく同じ場所ではほとんど捕獲できなかったので、ちょっと安心した。
帰りにふと護岸を見上げると、オオキンケイギクがあちこちで育っていた。一昨年かなり駆除したはずなのに・・・。そんなことを言っても詮無いので、種ができるまでに少しは駆除しておかなければ。
4月2日 まず川いい会さんと挨拶。しばらくお話した後下流へ。
この日は少し気温が下がったので、カメたちは横穴などに潜んでいるようだったが、相変わらず水深が浅く、カメが利用できる場所が少ない感じ。下流側から遡って比較的条件の良い横穴に手を入れたり、深みの落ち葉の下を確認したりした。水の中を歩くたびに、冬場と違って小魚が逃げていくのが見えた。ボラのようである。春めくにしたがって川が賑やかになってきた。
調査した区間はアカミミガメの少ない区間だったが、大きなアカミミガメが1頭日光浴しているのを確認した。十分あたたまっていたようで動きは素早く、残念ながら逃げられてしまった。イシガメ・クサガメがすべて水中でじっとしているのを捕獲したのに対して、アカミミガメだけは既に盛んに活動している様子。
捕獲調査後再度川いい会さんと合流。最後に多自然川づくり作業の確認や外来種の駆除を行なってこの日の活動は終了。
(写真館に画像をUPしました。) 3月5日
大正川と安威川の合流付近にあるワンドへ。この冬大正川の水位が低く、上流側ではあまりカメが捕れないことは度々報告した。そこで、カメたちは安威川付近まで下っているのではないかと、調べることにしたのだ。 ところが・・・そこにあったのは河畔林伐採、ヌートリアの侵入、工事のトリプルパンチだった。捕獲したカメは3個体のみ。ワンドの外側でヌートリアが掘った穴を利用して日光浴するアカミミガメは多数観察したが、もちろん近づけばドボン。冬眠明けとは言え広い安威川で手取りするのは不可能。 2月24日
上流側で捕獲調査をした後、川いい会さんと合流して工事で流れが単調になった区間のエコトーンづくりのお手伝い。 2月24日 下流で調査。この冬は水量が少ないため、上流で捕れるカメの数が少ない。今回の区間ではなんと坊主。ヌートリアが中洲を崩し、抽水植物も食べまくり、カメの心地よい越冬場所がなくなったからだと思われる。そしてゴミは大量(涙)。 2月19日
しばらく川いい会さんともご一緒していないので、上流の浚渫工事あとの区間へ。ご挨拶の後、カメの捕獲調査とセイヨウカラシナ・ヒメリュウキンカの駆除作業、清掃作業を行った。 浚渫工事でこれまで堆積していた泥がなくなり、水深も低いままなので、カメが利用できそうな場所は残していただいたワンドと作っていただいたワンド、深溜まりだけである。そしてそこにはイシガメはおらず、アカミミガメと少しのクサガメだけであった。回復するのはいつになるだろうか。 本流のゴミは少なめだったが、支流の三条川の入口に投棄されたゴミ袋が破れて散らばっていた。よく観察すると袋も、中に入っているトレーも齧られている。これはもしかしてヌートリア?川いい会さんの整備作業の中でも、ウシガエルが見つかっていたが、工事後にしぶとく残っているのは外来種。今できるのはそれらを排除し、少しでも良い環境が形成されるように自然に手助けするだけである。 2月12日
本日はお客様をお迎えしての活動。いつもは和亀保護の会のメンバー2・3人でやっているのだが、友が友を呼び総勢8名。
大正川で最もいい環境だった区間が、浚渫工事・袋詰め玉石設置工事が行われた結果どうなったか、現在地元の活動団体を中心にどんな活動をしているか・・・を見ていただいた後、下流に移動してカメの捕獲を行なった。
昨年の工事の影響のためか、シルトが堆積して底質が以前とは変わっており、流れも停滞していて水もきれいとは言えなかったが、みんな楽しくカメを探し、ゴミを拾ってくださった。「カメはこんなところでも越冬しているんですよ~」と中洲の横穴を示したかったのだが、ヌートリアが掘りまくって、横穴はスカスカ。ガマの茎も食われてずいぶん減っていたが、まとまって残っているところの根元(水中)や澪筋の真ん中のシルトがたまった箇所などでクサガメとアカミミガメが多数見つかった。
ヌートリアは本当に頭の痛い存在。特定外来生物であるため、これまで防除の認定を申請しようと考えたこともあったが、手続きの面倒さに手を出さずにいた。猟期で漁具を使わない捕獲なら構わないので、しばしば追いかけるのだが、おばさんたちのへっぴり腰では捕まらず(涙)。今回お客様の一人、「マーシーの獲ったり狩ったり」でお馴染みのマーシーさんが捕獲してくださったのは本当にありがたかった。
下流での作業の後、お客様を調査地区間の最上流にもご案内し、この日の活動を終えた。
(写真館TOPに画像をUPしました。) 1月8日
石山さんのグループに挨拶してから今回の調査区間へ。上流側はとにかく水位が低い。今回の調査区間は、最近水際に生えた木の伐採が行なわれた場所なのだが、行政との交渉によって根元から伐るのではなく、1mほど残していただいている。本来の水位なら、それらの木の根に潜り込んでカメたちが越冬しているはずだが、水がなくて折角の配慮も無駄になっている。捕獲はクサガメ3個体のみ。 測定もすぐに終わったので、支流の三条川へ。ここも最近は水量が少なく、一方で豪雨に際に中洲が流されたりして、ここしばらくカメは捕獲されていない。ところが、今回クサガメ1個体とアカミミガメ3個体を捕獲。アカミミガメは上流の水路から流されてきたと思われるが、クサガメはメスのナンバリングした個体で、これまで大正川で捕獲されていた個体だった。 三条川と大正川の間には高い堰があって、三条川から大正川への移動は、増水の際に流されればいいだけだが、その逆は困難である。もちろん子供が大正川で捕まえて、三条川に放したということも考えられるが、おそらく自ら移動したと思われる。実はこの移動は、過去に複数の個体で何例もあるのである。産卵期に大正川の護岸を上り、コンクリの道路を渡って三条川横の土の通路に移動。そこで産卵した後、垂直の護岸をダイブしているのだろうと推測している。大正川の脇には以前は田んぼがあったので、田んぼや支流と大正川の移動というのは、日常的だったはずだ。それが今は田んぼが住宅に代わって、カメたちは大正川に閉じ込められつつあるのだ。 1月4日
2022年最初の調査。まずは浚渫工事がなされた区間で子供が堰を作ったというので回復作業。また堰が作られたことで、流れの真ん中に砂が溜まっていたので、掘りなおし。「川いい会」さんが中心に、単調になった流れを複雑にしようと頑張っておられる場所なので、大事にしたいところである。40分ほど作業してから下流へ移動し、カメの調査と清掃活動。上流側は水位が低くてカメの捕獲が少なくなっていたが、今回の区間では久しぶりにクサガメ17個体とアカミミガメ11個体(涙)を捕獲。大正川で見つかるクサガメは結構栄養状態が良い。食べなくなって2か月くらいは経つだろうが、十分脂肪を蓄えている。 (写真館に画像をUPしました。) |