和亀保護の会


はりま 2022

12月27日
 キレイに円を描く投網  271.92mmの大きなアカミミガメ  大きなコイ
   加古川市上庄町上池での池干しの。地元のコンサル㈱一成さんの木下社長に呼んでいただき、自治会長さん、水利会長さん、コンサルの若い衆と一緒にアカミミガメの駆除をしました。また、淡路島の池干しを楽しんでくれたYouTuberのマーシー君も来てくれました。近いうちに動画がでるかも〜。  一昨年同じため池の池干しで、予定があって1時間しか参加できず、それでも36個体のアカミミガメを捕獲しました。あとでコンサルの若い衆が約100個体捕獲したと聞きましたし、さらに夏場にもカゴ罠での捕獲作業が行われたそうです。それでも今回も112個体のアカミミガメが捕れました(クサガメは15個体、イシガメはゼロ)。まだまだアカミミガメの捕り残しはあると思いますが、流石に結構減ったのではないかという実感があります。マーシー君の投網で外来種のコイやヘラブナの他にナマズも見られ、またタモ網ではタモロコやモツゴ、スジエビも観察されました。手捕りでモクズカニもつかまえました。  アカミミガメを減らすことで来年、再来年と環境がどんどん良くなっていることを期待しています。

12月19日
 感謝を込めてお掃除  レンコン大好き♡  皿池横の水路
 捕獲したクサガメ  お魚キラーの中。死んでしまった魚もいた。  放置されていたお魚キラー
 新在家水利組合の倉庫へ。会で冷凍庫を置かせていただいているので、年末の掃除(ごく簡単であるのが申し訳ないが)。
その後、犬立池へ。年末までは自由に掘らせていただけるので、地域の方にお知らせした上で、再度レンコンを掘らせていただいた。  最後に高砂へ。先日やはりれんこん掘りが行われたため池の横の水路で、カメチェック。せっかくアカミミガメが少なくなったのに、増えればまた大変なので、できる限り捕獲する。今回はアカミミガメは2個体のみ。クサガメがほとんどだった。  残念なのはお魚キラーが仕掛けられており、それが長く放置されていたので、中の魚の一部が死んていたこと。罠も経年劣化していた。かけた人は忘れたのであろうか?

12月11日
高砂の皿池   犬立池
    イノシシの足跡 
和亀保護の会がお世話になっている行政の皆さん  皿池では今年も振る舞い料理が   

 この日は私達にとって一年のお楽しみ日と言えるレンコン掘りの日。アカミミガメ防除の結果ハスが復活した2つのため池からお声掛けいただき、まずは高砂市の皿池へ。昨年じっくり掘らせていただいたので、今年はご挨拶だけして次へ。  皿池は掘ったレンコンの大きさを競ったり、食べ物のコーナーがあったり、音楽があったりでなかなか賑やか。一方、今回掘らせていただいた加古川市の犬立池は皿池のようにイベント的ではないが、地元の方々と一緒にゆっくりじっくり掘れる。

12月10日
捕獲したカメ。アカミミガメは昨年より少なめ  大量のブルーギル 
  網2,3すくいでこの量のブルーギル  在来種はモクズガニとスジエビだけ 
泥流すから並んで!!    いつも美味しい昼食をありがとうございます。 

 南あわじ市湊里の西ノ池で行なわれた池干しに参加。  2017年から続けて参加している。ここの池干しの一番の目的は、栄養塩が豊富に含まれる水底の泥を攪拌して海に流すことであるが、私たちはもちろん外来種防除である。今回はユーチューバーのマーシー君もお誘いして3人で楽しく外来種防除を行なった。  最初に参加した頃の西ノ池はアカミミガメがウジャウジャしているにも関わらず、泥が深すぎてため池の内側に入れず悔しい思いをした。しかし何年も続けていると泥も浅くなり、年を経るごとに安全に内側に入れるようになって、捕獲も楽になってきた。
それにしてもカメ類も外来種ばかりだが、魚類もブルーギルオンリーと言っていいのではなかろうか。侵略的外来種というのは徹底的に在来環境を壊してしまうのだ。しかしこうやって池干しを続けることで、少しずつでも回復していってほしいものだ。外来種が低密度になれば水路などから在来魚なども戻ってくるだろう。

11月12日
  捕れたてのスッポンが→  料理され ↓
池干し後。捕り残し発見!    20分後には唐揚げに!! 

 幡水池(加古川市志方町西神吉)の池干しに参加。  この地域では毎年、幡水池と盆の池のどちらかで池干しが行われる。地域住民、行政関係者、私達のような池干し好き(笑)に加えて、神戸学院大学の矢嶋研究室の学生さんも参加。地域づくりを研究されている矢嶋先生とは池干しで知り合ってもう長年の付き合いになる。  ここ何年か盆の池の池干しが続いたので、久し振りの幡水池。今年はヒシが繁茂してはじめはカメが探しにくかったのだが、慣れると次々に見つかった。  例によって地域で取れた野菜とため池の恵みを料理して振る舞ってくださるコーナーも。今回スッポンを見つけたのだが、引き上げて20分後には唐揚げになっていた。  お昼は公民館で新米のおにぎりと豚汁をいただいた。新米の美味しいこと!

10月23日
寺田池協議会&東播磨県民局の皆さんと  寺田池の日光浴罠のチェック  池寺池のヌートリア 
 水が抜けて右往左往するナマズ アライグマの足跡?   車に轢かれたクサガメ
堺市から加古川市への最近のルートは、湾岸線→阪神高速3号線から、北神戸線の前開で降りて、神戸市西区と稲美町を通って加古川市に入る高速代節約ルートである。この時期このルートを使うと稲美町でコウノトリに出会うことがある。この日今シーズン初めて5羽のコウノトリが中池で休んでいるのが車の窓から見えた。やはり存在感のある生き物である。思わず車を停めて写真撮影。近くで草刈をしていたおっちゃん達が「昨日は下棒池に30羽ほど来とったで」と下棒池の場所まで親切に教えてくださった。  とはいえ目的はカメなので、寺田池へ。寺田池では地域の芋掘りイベントが終わったところで、協議会メンバーや行政の方と情報交換。その後協議会の赤松さんと日光浴罠のチェック。今年はヒシの繁茂のためか、捕獲成績が悪い。近くの新内池も済ませて、成井・西牧へ。こちらも捕獲数が少なく、早めに終わったのでいつもは行かないため池ウォッチング。以前捕獲調査したことのある池寺池へ行くと、以前よりハスが少くなっていた。と、遠くにヌートリアの姿が・・。  帰り道、たまたま道を一筋間違えたら、なんと下棒池の前に出た。いや〜、ラッキーにも30羽ほどのコウノトリが、シラサギと一緒に餌をついばんだり、羽繕いしたりしている!!!コウノトリはやっぱりテンションが上がるものである。ため池を一周してコウノトリを堪能したが、コウノトリを見る人の車に轢かれたと思われるクサガメの死体とアライグマと思われる足跡も見てしまった。 (写真館に画像をUPしました。)
10月20日
 
 
 志方西小学校の「皿池かいぼり体験」のお手伝い。  「地域で行われていた伝統行事を体験することで、ふるさと意識を高め愛着を育てる。ため池の中に入って生き物を探したり触れたりしつつ、地域の人々と交流する」ことを目的に、毎年行われている。テレビで人気のかいぼりを小学校の隣の池で体験できるのは、日本広しといえどもそう多くはないだろう。  この日のために地元の水利組合や自治会のメンバーが事前に水位の調整や草刈りを行い、当日も行政関係者とともに子供たちが池に入って最後に泥を落とすまで、あれこれお世話をしておられた。  一方私達は子どもたちと一緒にため池に入り、躊躇している子供たちを促したり、捕れた生き物の説明をしたり。またかいぼり終了後にため池の生き物(特に外来種)のお話をさせていただいた。  かいぼりの意味をしっかり学習し、外来種問題を理解し、生き物を捕獲する楽しさを知ることで、将来地域の自然や農業に貢献できるように成長してもらいたいものである。

10月15日


  サントリー地域文化賞を受賞された生態工房&かいぼり隊の皆さんを兵庫のため池の池干し(かいぼり)にご案内した。兵庫では稲刈りの真っ最中で池干しには少し早いのだが、土地改良事務所の伊藤さんのご厚意で、伊藤さんの地元である加東市の堂ノ谷池の水を抜いていただいたのである。都市公園の池干しは基本的にポンプで水を抜くのだが、農業のためのため池は底樋を開けて水を抜く。お風呂の栓のようなものである。前日までにある程度水を落として止めてくださっていたのを、伊藤さんが操作されると残りの水が勢いよく水が流れ出した。かいぼり隊の皆さんには馴染みのない風景であろう。
 堂ノ谷池は名前の通り谷池で、毎年池干しされていることもあって大きな魚はいない。いたのは夥しい数のスジエビとこれまた夥しい数のアメリカザリガニ、少しウシガエル、僅かにドジョウ。アメリカザリガニの多さには閉口する思いであるが、スジエビの多さにも驚きである。ザリガニがいなければ池の生き物はどんなだっただろうと思った。
地元の方はスジエビのことを「シラサエビ」と言って、今でも池干しの際にはたくさんとって各家庭で甘辛く炊いてご飯のお供にされる。まさにため池の恵みなのである。
 今回伊藤さんが料理道具一式を用意くださったので、シラサエビ(醤油バター、ラー油マヨネーズ炒め)、ザリガニ(塩茹で)、ウシガエル(スープ)を料理して美味しく頂いた。生態工房&かいぼり隊の皆さん、流石に手慣れて手際がいい!地元の水守さんも定番のシラサエビの甘辛煮を持ってきてくださって楽しいお昼になった。
 池干しの後はやはり伊藤さんの地元の廻り池に案内いただいた。今でも泳げるくらい美しいため池である。藻類好きのメンバーが目ざとくセキショウモと思しき藻を発見。楽しんでいただいて受賞の何よりの贈り物になったのではないかと私達も嬉しかった。  今回生態工房さんとかいぼり隊の皆さんをお迎えできたのも、本当に伊藤さんのお力がなくてはできないことであった。また、お忙しい中駆けつけてくださった田中樹寿さん(数年前の生態工房&かいぼり隊のご案内の際にお世話いただいた!)にも心より感謝申し上げたい。

9月25日
   

 高砂の皿池観察へ。水が落とされると水路の方にカメが移動するのでどうだろうと思ったが、台風の雨のもあってまだ来ていなかった。
 枯れかけたハスが水面を覆い、今年もレンコン掘りが楽しみだ・・・と思っていると気になるものが!ホテイアオイであった。昨年池の北側に広がりはじめたのを地域で駆除されたのだが、残っていたのか・・・いや、昨年広がった場所とは反対側で、ポツンと一株だけ。謎であるが、そうも言っていられないので、たも網で引き上げた。本当に外来種は侵入初期の駆除とその後の監視が大事である。

9月17日
 辻堂池   辻堂池  寺田池
 新内池  成井 奥の池

 日光浴罠10基チェック。寺田池は今年みっちりとヒシに覆われたせいか、5基すべて坊主。辻堂池はハスが広がって、罠の中にまで侵入。大きく育ったハスが影を作ってカメが日光浴をしないため、やはり坊主。一方で水草のない新内池では4個体のアカミミガメが入った。真夏は暑すぎてなかなか入らないのが、9月になってボチボチ入るようになった。水草の少ない成井の2つため池は、元々カメはかなり低密度だが、それぞれアカミミガメとクサガメが1個体ずつ入っていた。アカミミガメは持ち帰り、クサガメは同地域の別のため池に移動。
 彼岸近くの里山には赤や白の曼殊沙華が咲いていた。

(写真館に画像をUPしました。)

7月25日
 寺田池の東屋で  寺田用水  ガサガサすると・・・
 エコクリンピア  エコクリンピアでの手続き

 まずは寺田池で日光浴罠のチェック。
 ここしばらくの殺人的な暑さで、カメは日光浴をする気がなかったらしい。5基の罠に1個体のみ。
 少し時間があったので、寺田用水を観察すると、水中をたくさんの魚影があった。
 改修工事の際、カメの越冬穴など、私たちの意見に耳を傾け、いろんな工夫をしてくださった水路だが、上流に暗渠ができてうまく機能していなかった。
 単調な溝になってしまったと思っていたが、さすがに10年以上の歳月が過ぎ、経年変化もあっていい感じになってきたのかもしれない。

 午後からは冷凍にしたアカミミガメを焼却処分するために高砂に新しくできたエコクリンピアへ。
 これまでは加古川市のクリーンセンターだったのだが、初めての場所で勝手が違うため、加古川市農林水産課、東播磨県民局、寺田池協議会の皆さんと共に手続きを行なった。
 駆除したアカミミガメは堆肥にしたり、楽器や料理にしたり、研究材料にしたり有効利用も行ってはいるが、数が多いので追いつかない面もあり、そもそも役に立つものにするにはかなりのエネルギーが必要である。
 有効利用に振り回されて駆除がおろそかになれば本末転倒なので、焼却処分の道筋もしっかり整えておかねばならない。
 しかし普通それはなかなか難しいことなのだ。私たちが東播磨でアカミミガメ防除活動をし始めてすぐの頃からカメの処分に困らなかったのは、加古川流域土地改良事務所や東播磨県民局水辺地域づくり担当の皆さんの理解と協力なくしては考えられないことであった。改めて感謝したい。

7月17日
 成井  小池の日光浴罠  稲美町の田んぼでヌートリア被害の相談
   
上・・・被害にあった田んぼ
左・・・ヌートリアの足跡
 
被害にあった田んぼ

 いなみ野水辺の里公園にカメを運んで(8月のイベント用)アイスをご馳走になり、志方と成井でのため池で日光浴わなチェック。
 その後「うちの田んぼでアカミミガメ被害が出た」という稲美町のおっちゃんの田んぼへ向かった。
 確かにアカミミガメの多い地域で、件の田んぼはお隣がため池であった。もし本当にアカミミガメの食害であれば大変なので、東播磨県民局水辺地域づくり担当の森脇参与に連絡すると、現場に寄ってくださった。
 田んぼはあちこち苗が無いところがあり、新しい被害箇所では苗が切り取られて散らばっていた。
 見たことのある風景・・・ヌートリアの食痕であった。よく観察すると至るところに足跡もあった。
 森脇さんが稲美町の産業課で相談できる旨、適切に指示して下さったので、無事解決。 

7月10日
 日光浴罠のチェックは赤松さんが  赤松さん・村上さんと一緒に  計測後スッポンを放流

 先週末の調査が天気が悪くて飛んでしまったので、東播磨へ。
 約束をしたかのように寺田池協議会の赤松さんと村上さんも登場。みんな気になっていたようだ。
 いつものように5基の日光浴罠を見て回った。
 春は2・3歳の若く小さなカメが多く捕れるのだが、今は大きい個体が結構捕れる。今回はデカいアカミミガメに混じってクサガメ2個体とスッポン1個体も入っていた。
 昨年からガガブタがヒシに負けてあまり見られなくなっていたのだが、灯台もと暗し、測定をする東屋の近くに群落があった。白い小さな花が可憐であった。
 また今年は、ため池の北西部にアゾラクリスタータが広がってしまったのだが、よく見ると、ヒシに加えてイチョウウキゴケも混在している。
 外来種もあるが、水面に水草が豊富だとトンボが育つ。この日はチョウトンボが無数に飛んていた。 

(写真館に画像をUPしました。)

月19日

 お世話になっている加古川流域土地改良事務所の伊藤さんにお誘いいただき、加東市へ。
 伊藤さんの地元のため池にかご罠を入れさせていただき、また今でも泳げるという美しいため池にご案内いただいた。罠を引き上げるまでの時間は三草山ハイキング。
 いつもゆるく活動しているとはいえ、比較的ストイックにやっているので、たまにはお弁当をもってハイキングもいいなあ~と楽しみにしていたが、ところどころチェーンが設置されているコースは、ハイキングというより登山で、日頃上下運動をしていないオバサン二人にはかなりきつく、伊藤さんと部下の喜多田さんにはかなりご迷惑をおかけした。
 三草山から降りて、罠のチェック。イシガメが入っていないかと期待したが、カメはゼロ。大量のアメリカザリガニが入っており、エサはほぼなくなっていた。
 この状況には伊藤さんもびっくり。アメリカザリガニ多すぎ!これは生態系被害だけでなく、皆に気が付かれていないだけで農業被害が出ているかもしれない。
 放棄田も少なく、水田が広がる美しい風景にはアカミミガメもアメザリもふさわしくない。2023年度にはアカミミガメとアメザリが特定外来生物に指定される。改めて外来生物の問題を考えたいものである。 

月18日
 辻堂池の四阿で計測  辻堂池のハス  ナワシロイチゴ?

 ルーティンの日光浴罠チェック。今回は西牧と成井のみ。梅雨のためか捕獲は少な目。
 それにしても今年の辻堂池はハスがとうとう池の真ん中あたりまで進出してきた。アカミミガメの防除をし始めたころは、かなり後退しており、防除をしても他のため池に比べて結果が出るのが遅かった。ため池の深さやアメリカザリガニなどアカミミガメ以外の要因によって復活の速度が変わるのだろうが、本当に長く続けてきてよかったと思う。
 その後高砂へ。阿弥陀の小さなため池群でアカミミガメの目視観察。水路脇でナワシロイチゴ(?)がたくさん実っていた。思わず収穫。地元の方は誰も採らないのか、鳥たちも食べないのか、私たちが採り放題(笑)。

(写真館に画像をUPしました。)

月5日
 アカミミガメの産卵巣  スッポンの産卵巣  成井の奥の池と捕獲したアカミミガメ

 寺田池は例年この時期捕獲数が少なくなるが、今年も同様だった。産卵シーズンのメスはエサを食べなくなるので、かご罠に入りにくくなるのは当然だが、日光浴罠にまで入りにくくなるのは不思議である。
 測定の時間が少なくて済んだので、ため池周辺を観察。カラスなどの鳥に掘り返されたと思われるスッポンの産卵巣が3個あった。それに対しアカミミガメの掘り返された産卵巣は1個。これはたまたまなのか、スッポンが増えていると考えていいのか??
 西牧のため池では今回もクサガメがアカミミガメよりたくさん入っていた。水路でエサのアメリカザリガニを捕獲していたら、シジミもたも網に入った。
 成井のため池はアカミミガメ侵入初期なので、捕獲数ゼロのことも多い。今回は大きなメスが1個体入っていた。僅かずつしか捕獲できないが、継続は力。
 高砂の黒田さんが今池でカイツブリが営巣したと報告しておられたので、最後に今池と皿池に寄った。ハスの葉の下に立派な巣があり、母鳥と少し大きくなったヒナが見えた。散歩の方々が楽しみにされているのもうなずけた。

(写真館に画像をUPしました。)

月21日

寺田池
 辻堂池の日光浴罠のチェック
(伊藤さんと喜多田さん)
 寺田池のスッポン

  地元の赤松さん、加古川流域土地改良事務所の伊藤さんと部下の喜多田さん、土地改良事務所の元所長で、今は「いなみ野ため池ミュージアム」担当参与森脇さんが参加して下さって楽しく行った。
 森脇さんも伊藤さんも和亀保護の会の東播磨での活動のきっかけになった方であり、活動を軌道に乗せて下さった大恩人である。
 地元の赤松さんは共に寺田池の環境を考える同士で、私たちが「日光浴罠の〇〇の部分を直さねば」と考えていると、何も言わずとも次には修理をして下さっているような以心伝心の仲間である。
 初参加の喜多田さんは農業土木を学んできた優秀なワカモノ。寺田池は自然環境と子供の教育に配慮して改修されたため池なので(在来の植生を大事にした堤体や水辺移行帯が作られ、柵も必要な部分以外は作らず、子供たちをため池から遠ざけない構造になっている。・・・2006年当時かなり先進的だった)、とても勉強になったと思う。また、地元の赤松さんからその管理についても聞けただろうし、行政と地元と私たちのような活動団体がごく自然に協働しているのを見てもらえたのもとてもよかったと思う。

 日光浴罠のチェックは寺田池の他に成井の奥の池・小池、西牧の辻堂池・奥の池で行ったが、伊藤さんと喜多田さんがゴム長をはいてとても活躍してくださった。

月7日
 辻堂池の日光浴罠に入っていたカメ  寺田池の日光浴罠 辻堂池で捕獲されたクサガメ。甲長245㎜の大物! 

 1週間前に地元の赤松さんが日光浴罠をチェックしてくださって、33個体のアカミミガメの捕獲があったが、GW後半の好天気でこの日も27個体日光浴罠に入っていた。
 大きな個体はほとんどおらず、2・3歳の個体が中心。コンスタントに捕獲を続けているので小型化しているが、大きなため池だけに、まだまだたくさんの個体が生息している。
 しかしアカミミガメが高密度に生息していた頃には見られなかったハスが今年も葉を出し始めていた。夏にはまた見事なピンク色の花が遊歩道を散歩する人々の目を楽しませることだろう。
 ただこの季節、遊歩道の周りには様々な外来植物がみられる。黄色いタンポポに似た花はブタナ。また盛りを過ぎていたが、赤いベニバナツメクサはここ1・2年で一気に広がって、他の植物を圧倒していた。ベニバナツメクサは牧草として明治時代に入ってきたらしいが、当時はあまり普及しなかったとのこと。近年になって緑肥として使ったものの種が飛んで広がったのだろうか。いずれの花も群生して美しいが、困ったものである。外来種利用は管理ができてこそだと思う。日本に入れる時に管理が容易かどうか確かめられないものか・・・。
 成井の日光浴罠のチェックはパスして西牧へ。前回までは僅かしか捕れていなかったが、今回はアカミミガメ10個体とクサガメ6個体の捕獲があった。
 日光浴罠はアカミミガメが優先的に捕れる罠だが、西牧ではクサガメの捕獲も結構多い。それだけ駆除が進んでいる証拠ともいえるが、やはり根絶にはまだまだ先は長い。

(写真館に画像をUPしました。)

月17日
 

 寺田池で日光浴罠のチェックと修理。といっても修理は地元の赤松さんがやって下さったので、私たちはお手伝い。板が腐っていたのを新しいものに変えて下さった。  2週間前に浅場に流されていた罠を深い場所に移動させていたのが功を奏してか、1つの罠には小型のアカミミガメを中心に21個体が入っていた。周囲に水草が繁茂しかけていたので、水草の中に子ガメが集まっていたのだろう。  ため池を1周しながら5基の罠を確認した後、土地改良事務所の伊藤さんが持ってきておられたドローンの操縦を見せていただいた。操縦するためには3日間の講習を受ける必要があるとのこと。11万円の受講料は厳しいが、自由に操縦できれば何より楽しいだろう。それに活動の成果を明確化するのにも使えそう・・・例えばアカミミガメの防除の結果を水草の繁茂の仕方で見える化するとか・・・などと妄想しつつ、不器用ではアカンやろな。
 寺田池での活動の後、いつもの西牧と成井にも行って終了。

月3日
 寺田池  辻堂池

 平岡町の寺田池からスタートし、西牧の辻堂池・片山池・奥の池、成井の小池・奥の池。最後に高砂の皿池・阿弥陀新池・惣毛池へ。
 今回の主な作業は日光浴罠のチェック。冬の間に流されたり、傷んだりしていないか確認し、元の場所に戻したり、ゴミを取ったり、できる部分は修理。
 寺田池はまだ水量が回復しておらず、5基の日光浴罠のうち4基は打ち上げられるか浅すぎたりする状態だった。それらを深いところまで移動させ、機能する状態にした。残りの1基も岸に近いところにあったが、水深は十分にあり、中には大きなアカミミガメが入っていた。  西牧の日光浴罠の場所は問題なかったが、アカミミガメはまだ合わせて3個体しか入っていなかった。  元々個体数の少ない成井のため池だが、2450gの大きなアカミミガメが入っていた。
 高砂は借りていたカメを返した後、3つのため池で桜を撮影。

(トップページに画像をUPしました。)

1月16日

イワシを小分けして冷凍庫へ

 不法投棄された冷蔵庫
 辻堂池の日光浴罠のチェック

 商品にならなくなったイワシを知り合いから送ってもらったので、加古川市の冷凍庫へ。15日の夕方に到着してそのまま車に入れておいたら、ちょうど半解凍の状態になっていた。1匹ずつはがして、小分けにし、夏場の罠かけ用に再冷凍した。食いつきのいいイワシと長持ちするアラを併用すれば、かなり優秀な誘因餌になるだろう。
 イワシの片づけを済ませた後は高畑用水(寺田池とは寺田用水を経てつながっている)へ。10年くらい前までは、高畑用水で越冬調査をするとクサガメが50~60個体見つかった(アカミミガメは少なかった)。
 しかし、寺田用水が改修され(生き物に優しい工夫はしてくださったのだが・・・)、寺田池の余水吐けと今池をつなぐ県農横の水路がU字溝になり、年々カメたちの移動が困難になった。そして昨年はとうとう1個体を発見したのみであった。クサガメが外来種である問題はおくとして、水路がカメをはじめとする生き物たちのために機能していないのはとても残念である。今年はそういった状態に加えて、降水量が少なく、余計にカメたちの移動を阻害したと思われる。見るからにカメはいなさそうで(実際水路に入って捜索したが、ゼロだった)、魚類も全く見られなかった。高畑用水をさかのぼると、水量のより少なくなった箇所で冷蔵庫の違法投棄があった。なんだか荒れ果てていくようでつらい。農業の担い手が少なくなったり老齢化したりして、水路の管理が不十分になったということだろう。農業が衰退すると生き物も貧弱になる。
 まだ時間があったので、西牧と成井の日光浴罠も確認。冬でもアカミミガメは甲羅干しをすることがあるので、もしかしたらと思ったが、やはりゼロ。日光浴罠に風で流されてたまった植物などを掃除し、最後に高砂の水路とため池を観察してこの日の活動を終えた。