和亀保護の会


発表・講演・その他 2023

12月23~24日
  アカミミガメの唐揚げ   懇親会
 麻布大学にて淡水ガメ情報交換会。今回は昆虫食倶楽部プレゼンツのアカミミガメクッキングのお手伝い、ミニシンポジウム「楽しく賢く続けるアカミミガメ防除」のコーディネーター、そして自分の口頭発表と心が休まる暇がなかったが、とても充実した2日間であった。

12月3日
 ぽれぽれらんどにてアカミミガメの堆肥化を行った。  アカミミガメの駆除で最も問題になるのが死体の処理だが、フィールドの近くにこのような場所があれば、比較的楽に処分ができて、しかも有効に使っていただける。  今回、昨年の堆肥を使って育てて下さっだサツマイモも掘らせていただいた。  この日は同志社大学などいくつかの大学の学生さんたちもアカミミガメ問題に触れていただき、作業後はバーベキュー。楽しく過ごした。

11月30日
 
   
 淡水生態研究所の仲間と福知山へ。  三段池公園にてアカミミガメ防御講習会が行われた。  シーズンは終わっているのだが、三段池に日光浴罠を浮かべるデモンストレーションを行い、その後児童科学館でと話をさせていただいた。  対象が行政関係者や公園関係者、自然関係の団体の方だったので、とても熱心に聞いていただき、質問も次々に出て、充実した講習会になった。

11月29日
   奈良県レッドデータブックの両生爬虫類分科会の会合が近鉄奈良駅近くの貸し会議室で行われた。  この夏、香芝・葛城・五條・・・のカメの目視調査やかご罠調査を行い、このやり方でいいのか、またどの程度やればいいのかなど戸惑い気味なのを、今回他の委員の皆さんや県の職員さん、担当のコンサルさんといろいろお話させていただいた。 


11月17日
 冷凍庫から出したカメを箱詰め  もちろん絵柄はカメ!!  
 寺田池協議会の赤松さんと水利組合の倉庫で待ち合わせ。  冷凍庫がほぼアカミミガメで一杯になったので、「エコクリンピアはりま」へ搬送し焼却していただいた。今回は約170Kgだった。もちろんアカミミガメ堆肥に使ったり、イベントで食べたり、解剖など大学の教育・研究のために提供したりもするが、まだまだそれ以上に捕れて、有効利用とばかり言っていられないのである。  焼却については市町マターであるが、最初は東播磨県民局にお願いして道筋をつけていただいた。ありがたいことである。  午後からは加古川市庁舎で開催された「いなみ野ため池ミュージアム推進フォーラム」に参加。  長谷坂班長の報告と神戸芸術工科大学の先生の講演を聞いたあと、ステンシルでため池の旗作りを行った。  これは、いなみ野ため池ミュージアムが大阪・関西万博に連動し、「ひょうごフィールドパビリオン」に認定され、関西への来訪者に兵庫県内の魅力発信をする取り組みの一つとして行われたもの。

11月11日
   学生さん達の「カメシバイ」  最後は大正川のゴミ拾い
 立命館大学のボランティアサークル主催のIOCフェスを「川いい会」さんと共にお手伝い。  メインは子どもたちとその親御さんなのだが、ボランティアの学生さんがわんさか。天王小学校の中庭がいっぱいになった。  この日はようやく晩秋らしい寒さになったのだが、学生さんたちの熱気で緩和されたかな。
10月28日
 
 「志方西未来づくりプラン報告会」に出席。
 日頃通っている志方西の住民自ら発案、企画されたもののようである。
 今後の人口減少に伴ってわどうやって地域を維持していくかは志方西に限った問題ではないが、やはり都市周辺以上に地方は厳しいものがある。
 もちろん、私達が行っているイシガメの保全や外来種防除の活動も同様で、関わって下さる人がなくなれば続けることが出来なくなる。地域の魅力を広く伝えていくというのが地域を元気にする方法であるなら、「イシガメがいる、外来種がいない」というのも魅力になり得るだろう(なり得て欲しい!)と思い、活動を続けようと改めて思ったのであった。
 報告会終了後、午後は成井(志方西の一部)へ向かった。

10月8・9日
     
 京都市立植物園で行われた生き物フェスに淡水生態研究所の仲間と一緒に参加。  子どもたちも多かったが、とても熱心にポスター(実は東播磨でのアカミミガメ防除についての内容)を見てくださる大人の方もいらっしゃって、手応えを感じた。  生き物展示は昨年生まれのアカミミガメベビーは控え、先日奈良で捕獲したデカい(コワイ&憎たらしい)アカミミガメを使った。  子どもたちが「カワイイ」と触れ合えば、アカミミガメに対してどういう感情を持つのかを考えての配慮である。  生き物とのふれあいは大事だが、外来種とふれあうのには心理的に危険(将来、駆除を受け入れにくくなる)が伴うと思うのだ。

8月29日
   現在の様子  ハスがあった頃の桃ヶ池
 桃ヶ池のハスが消えた、一緒に阿倍野区長さんに会って欲しい」ということで、桃ヶ池愛護会会長の宮田さんと3人で阿倍野区役所へ。桃ケ池には数年前に行ったこともあり、ある程度の知識はあったが、もちろん現在の桃ケ池の様子も見せていただいた。

8月19日
 カメ専用なべ  アカミミガメの唐揚げ  
茹でたアメリカザリガニ
 「美味しいよ~♡」  アヨートルはいつも人気!  カメしばいダヨ~
   スッポン!!  そうめん流し
 いなみ野水辺の里公園の夏祭りに参加。  私達は外来種問題の啓発活動のコーナーをお手伝い。アカミミガメアヨートルを展示し、アカミミガメやアメリカザリガニ料理をオススメしながら、子どもたちやその親御さんにやさしく解説する。  参加する子供が小さいので、話を聞いてくれているのかどうだか。どうしてもカメ楽器を叩いたり、カメの唐揚げを食べたりするだけになってしまうが、熱心に聞いて下さる親御さんは多い。この日にお話したことを子どもたちの成長に合わせて、伝えてくださったらそれでいいだろう。  ステージでは「かめしばい」も。アカミミガメやアメリカザリガニが条件付き特定外来生物になって、私達はどう付き合えばいいのか、子供たちの頭に入ったかな?

8月6日
解体作業  アカミミガメの四肢の肉   レバーのオイスターソース炒め
 首の肉のシュウマイ  境内の浅い池。アカミミガメ、アメリカザリガニ、ウシガエルのオタマジャクシがウジャウジャ  ヒシが広がった水路にも
 1日に溝ケ沢池で捕獲したアカミミガメを「いなみ野水辺の里公園」で解体。ここ何年もやっているので、スタッフもボランティアの皆さんも手慣れたものである。午前中でほぼ終了。19日の夏祭りに料理するものとは別に、スタッフの料理上手の若松さんがアカミミガメの肝臓のオイスターソース炒めと首の肉のシューマイを試作して食べさせて下さった。めっちゃ美味しいやん!
 午後は、いなみ野ため池ミュージアムの会長さんから「家の近くの水路から上がってくるアカミミガメを捕獲したいが・・・」と相談を受けた加古川市の現場を見に行った。お話いただいていた水路にはさほど多くのアカミミガメがおらず、在来魚も観察された。あれ?と思っていたら、水路の中にあるお寺の境内の浅い池にアカミミガメ、アメリカザリガニ、ウシガエルのオタマジャクシがウジャウジャ。うう、これはヒドイやん!お寺は殺生を嫌がることが多いが、どうしたものか。

6月25日
 アカミミガメ堆肥のお話    総会
 淡水生態研究所の仲間とぽれぽれらんどの交流会に参加。  ここの畑で私たちが駆除したアカミミガメの堆肥化の実験を行っている。昨年のものは既に使用され、この秋もまた堆肥化を行う予定。
 外来種駆除を進める際、有効利用は多くの人の賛同を得られるが、負担になってしまうこともあるし、有効利用ありきで進めると、作ったものを使う場がないことさえある。が、ぽれぽれらんどではその場で利用できるし、啓発の手段としても有効に使ってもらえる。  今回の交流会では参加した学生たちに研究所の代表理事である多田がアカミミガメ堆肥についてお話をした。
とはいえ、今回はかたい話はいっときで、BBQを楽しませていただいた。
 交流会のあとは場所を移動して、淡水生態研究所の総会。研究所としてこれから様々な活動をしていくのが楽しみである。

6月19日
 帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科の野田英樹先生に呼んでいただいて、ゲスト講師で「ニホンイシガメを守るとはどういうことか」という講義を行った。
 学生の多くは将来動物園や水族館、ペット業界に就職を希望しているワカモノ。  家族同然のペットや動物園・水族館で大事にされる動物の命の扱いについてはよく学び考えてきていると思うのだが、野外の生き物についても同様に考えてしまうとおかしなことになる。・・・ペットなどの命も野外の生き物の命も同様に大事だが、「大事にする方法はそれぞれ異なる」ということをお話した。
 また、希望をもって進もうとしているペット業界には、ニホンイシガメの激減の大きな原因を作ってしまう側面があることを、私たちが大正川で経験した「イシガメ大量遺棄事件」や「イシガメの乱獲」の例を挙げて説明した。学生さんたちが将来業界に入ったときには、それらを毅然として許さない存在になることを切に願うものである。

6月16日
 「いなみ野ため池ミュージアム運営協議会」の総会と懇親会に出席。  コロナ禍では書面での表決だったが、例年この時期に開催され、各ため池協議会の代表者や関係団体、東播磨の3市2町の長(または代理)などが東播磨県民局の一室に集うのである。  議事が紛糾することはほとんどないが、年に1度関係者が顔を合わせて情報交換したり、旧交を温めたりすることはとても意義の大きいことだと思う。私も不義理をしているため池協議会の会長さんに挨拶したり、電話やメールでは伝わりにくいことをお話ししたり・・・、対面開催だからこそできることがあるのである。長年協議会を支え、お世話いただいている東播磨県民局のスタッフの皆さんに大感謝である。

6月3~4日
     
 3日は「NPO法人みんなでつくる自然史博物館香川」さんの記念講演会に呼んでいただいて、「地域で取り組むアカミミガメ防除とイシガメ保全」というタイトルで、主に東播磨での活動についてお話させていただきました。これからアカミミガメ防除を始められる香川のみなさんの参考になればと思います。  質問もたくさんいただき、皆さんの熱い気持ちが伝わりました。また夜は懇親会にも参加させていただき、香川の美味しいものを堪能しました。
 4日は廃校になった小学校の校舎を利用した手作りの博物館を案内いただき、楽しく「生きものの何故」を教えていただきました。製麺所でのお昼を挟んで、コウノトリの営巣地や雑種のカメが発見されたフィールドなど、あちこちに連れて行ってもらいました。東播磨にはコウノトリがたくさんやって来るにもかかわらず、営巣しない理由が何か、ヒントをもらえた気がしました。

5月5日
   お昼ご飯はBQ  エコトイレ
 淡水生態研究所の仲間と一緒に生き物の里へ。  生き物の里は紀伊半島野生動物研究会でお世話になっている井上龍一さんが活動されているところ。以前からFBで見せていただいていて、ぜひ一度伺いたかったところ。山に囲まれ、しっかり管理された水田や畑がある。湿地も整備されている。小魚も両生爬虫類も昆虫類も・・・多種多様な生き物が集まる。鳥たちの鳴き声を聞き、カエルの卵塊を見、鳴き声を聴き比べ、昆虫を集め観察できるタープテント。何より豊富な植物。主な木々にはネームプレートも。教育の場でもあるのだ。
 周囲の山で切り取られた青い空に浮かぶ雲の説明もしていただいた。民家の明かりがないので、夜にはきっと星々が美しく見えることだろう。

3月21日
 
 敦賀市の東郷公民館で行われた「中池見湿地の今をシェア 子どももおとなもみんなで報告会」に参加。 今年は2部形式で、1部の活動報告では一緒に調査をしている加賀山翔一君が私達の活動について報告してくれた。  また、2部では「改良メダカの放流問題」をテーマにパネルディスカッション。同じ中池見湿地で活動されている近大の北川先生をはじめ、メダカの専門家・関係者の興味深い、しかし深刻なお話を聞くことができた。
 近年の中池見は問題山積。ウシガエルやヌートリア、ナガエツルノゲイトウ・オオバナミズキンバイの侵入に加え、改良メダカの発見。しかし「中池見ねっと」さんの素早い対応で、今のところ改良メダカは環境DNAで検出されておらず、ヌートリア以外は駆除ができているようである。ヌートリアも恐らく1個体ではないかと考えられるので、なんとかはやく捕まってほしいものである。

3月18~19日
 神戸にて淡水ガメ情報交換会
 特別講演の「日本におけるコイの起源−どうする外来コイ」もとても興味深い内容であった。私達がクサガメ問題に取り組む際、このような事例を側に置いて考えるのはとても重要に感じた。
 今回の発表ではニホンイシガメの域外保全や他地域からの導入、放流に向けた繁殖など、前回までにはなかった内容がたくさんあった。ニホンイシガメか激減する中、考えて行かねばならない内容ではあるが、アライグマ対策が十分なされない中の導入や放流の目処が立たないうちの繁殖、多頭飼育崩壊を招きそうな繁殖の報告など、方向性を修正すべき心配な内容も多々あった。

3月4~5日
 龍谷大学で行われた第22回日本カメ会議に参加。1日目に発表した。

2月19日
 高砂市で行われた「西阿弥陀地区ミステリーウォーキング」に参加。とは言っても悪天候のためウォーキングはなしに。公民館で白陵中学校・高等学校の生物部の活動発表と高砂市文化財係の方の「西阿弥陀の不思議」のお話を聞いた。白陵の生物部は地域のため池で外来種防除や生き物調査などを行っており、地域の環境に大きな貢献をしているとして、地元からゴム長10着が贈られた。

2月18日
     
 天王寺動物園で行われた一般財団法人環境事業協会主催「みんなで学ぶアカミミガメのはなし」に参加。  「外来種ってなんやろう?〜アカミミガメはアカンやつ?!〜」というタイトルでお話をさせていただいた。小学校低学年のお子さんとその親対象だったが、もっと小さな子供もいて、45分という(子供にとって)長い時間を如何に飽きさせないか、分かりやすく話せるか、なかなか難しいものがあった。  今年6月からアカミミガメとアメリカザリガニが条件付き特定外来生物になって規制される。ごく身近な生き物だけに、親御さんも気になっているのだろうが、意外とその内容までは知らないものである。これらが侵略的外来種であることの意味を認識し、子供とともにどのように扱っていけばいいのか考えてもらうきっかけになったと思う。

2月4日
 面文化交流センターで行われた「生物多様性復活活動活動報告会」に参加。 「箕面生物多様性会議」さんの主催で、午前は活動に関わる展示(カメも持ち込ませていただいた)、午後は「亀の現状とこれから」というタイトルをいただいて、和亀保護の会の久米と一緒にお話させていただいた。  その後石田さんによる活動報告と若藤さんによる「箕面の亀について」の報告。  箕面という地域に根付いた生き物と環境を考える活動に、滋賀県の中井先生も毎年報告会にいらっしゃってアドバイスされているとのこと。

1月28~29日
 来魚情報交換会に参加。コロナで中止になった一昨年以外はここ数年続けて発表させて頂いている(名前は外来魚であるが、水辺の外来種であればOK)。今回はクサガメ問題に関わるお話をした。カメばかりの発表会もいいが、周辺分野の方々と交流して勉強するのはとても新鮮である。  また今回は行政の方の発表を聞いたり、個人として参加されている行政の方とお話したり、外来種問題にしっかり取り組もうとする公の姿勢がこれまでより積極的に見えてとても頼もしく思った。

1月21~22日
 シジミハウスの見学  佐鳴湖  イシガメの火薬入れと煙草入れ
 21日、佐鳴湖生き物交流会からの22日はエクスカーション。
21日の講演・発表は5時間の長丁場だったが、全くダレることなく密度の濃い時間だった。質疑応答もみっちり。  エクスカーションは前日の発表の現場でもある佐鳴湖のシジミハウスの見学、地元で評判の天丼屋さんでお昼、道の駅に寄り、歴史的な建造物を見学し、内山海岸でビーチコーミング。  最後に新居関所に保存されていたイシガメの火薬入れと煙草入れを手に取り撮影させていただく(許可申請必要)という贅沢なコース。  お世話いただいた静岡大学の戸田先生に感謝である。