2004年の

12月19日  生態調査と清掃活動

参加者3名。正午の気温18℃、水温15℃。
大雨洪水の影響もあってか、例年の冬眠場所の様子が変わっています。
水量が少ないのと中洲の草が枯れて見通しが良いのとで、ゴミが目立ち、たくさんのゴミを回収できました。茨木市から提供していただく90リットル容量の業務用ゴミ袋は丈夫で、ゴミの仕分け作業がやり易く、とても助かります。
暖冬とはいえ、川の水は冷えるので、ゴム長合羽の下にしっかり着込んで川入りしました。


12月3日  茨木市立天王小学校5年生総合学習の発表会

大正川の環境学習をしている天王小学校5年生の亀グループと質疑応答などの交流を続けていましたが、それらを元に作った『亀ニュース』を発表するとのことで、大正川学習の発表会を参観 させていただきました。4つの教室で、パワー・ポイントやOHC(現物投影機)などの機材を自在に使って、ゴミ問題外来種問題生息動物の捕獲観察調査・水質調査・川の構造や石の調査など多角度から大正川に迫ったプレゼンテーションがおこなわれ、目を見張りました。カメに関する発表では、大正川のカメ画像楽しいカメクイズ本やインターネットで調べたこと・カメの気持ちになって作った紙芝居・インタビューなどがあり、児童が長い時間をかけて大正川のカメと向き合ってくれたのがよく分かりました。今後も継続される学習の成果が楽しみです。


12月3日  冬越しの生態調査

参加者2名。午後1時の気温20℃、水温15℃。
夏場には水量が多くて調査できなかった1km程下流まで調査の足を延ばしました。清掃作業の手が入っていない場所なので、ゴミの量がとても多かったです。

日当たりのいい岸辺で、クサガメ066番が甲羅干ししていました。
個体識別により、個体の移動状況が確認できて、カメの行動範囲が意外に広いということがわかってきました。


11月26日  三島地域アドプト交流会 (於:茨木市福祉文化会館)

大阪府アドプト・リバー・プログラム参加団体の相互交流と、活動の継続や活性化の課題について意見交換をしようと、交流会が初めて企画され、三役が参加してきました。他団体の 苦心やがんばりがよく分かりました。助成事業に関する資料もいただけてよかったです。和亀保護の会の願いとして、アドプトに対する社会的認知度を少しでも高めてもらえるよう情報発信に力をいれて欲しいと要望しました。


11月26日  調査活動

参加者3名。小春日和で、水温・気温とも先週とほぼ同じ。冬眠状況を調べるために短時間川入りしましたが、やはりカメたちは移動していて、活動が止まっていないようです。

やや下流域でスッポン(甲長34.2cm、約4400g、♀)を捕獲。
測定のために陸場に上げたら、素早い動きがみられました。


11月20日  調査と清掃活動

参加者3名。 中洲の草が枯れて、見た目には季節が冬に近付いているのが伺えます。でも小春日和で、汗ばむ陽気の中、活動をしました。カメたちもまだ冬眠状態に入っていないようです。

参加者がゴム長合羽を着用し、茨木土木事務所から支給されたゴム長手袋や籠(右後方の黄色い用具)などを活用することで、ゴミ拾いの作業効率がグンと良くなりました。


11月13日  調査と清掃活動

参加者4名。まだ気温・水温とも下がりきっておらず、日光浴をしているアカミミガメや泳いでいるクサガメ・イシガメも見られました。ゴミは相変わらず多く、たくさん回収しました。

←撮影中も活発に動き回るクサガメ


11月7日  ハンドリング実習 (於:愛知学泉大学)

和亀の生存を脅かす外来種のカメで、人にも危害が懸念されるカミツキガメが、近年あちこちで見つかっています。このフィールドで遭遇した場合に備えて、ハンドリングの仕方を身につけようと、矢部隆先生の 元に研修に行きました。指導に沿って、大きさの違うカミツキガメを実際に掴み上げてみました。
当日は学園祭中で、『カメ展』も催されていて、研究室のゼミの発表を見学することもできました。


11月3日  調査と清掃活動

参加者3名。台風の増水で、中洲の土砂が流されて形状が変わり、中に埋もれていたゴミが流出し、さらにゴミが増えているようです。


10月31日  調査と清掃活動

参加者2名。一昨日と同じく、台風で流されて来たと思われるゴミが大量にありました。


10月29日  調査と清掃活動

参加者2名。台風23号の接近で10月20日の活動は中止。続く、台風24号で、大正川は車道近くまで大増水。その後の活動だったので、ゴミが多かったです。

この日たまたま、天王小学校の5年生が大正川の学習に来ました。先頃、総合学習でレクチャーをしたことを、実際に捕獲したカメを見せながら話しました。


10月24日  日本爬虫両棲類学会第43回京都大会(於:京都大学)

代表が参加して研修してきました。新潟県で発見されたクサガメとミナミイシガメのハイブリッド個体群の発表や、アカミミガメの生殖サイクルに関する発表など、興味深いものが多くありました。学会発表後の『自由集会』で、カメ関係の人が集まって外来種問題のことを話し合う機会がありましたが、その際、小中学生への教育の重要性について話が及んだので、和亀保護の会の姫水でのお話会のことや天王小学校での活動のことを紹介しました。


▲10月7日  茨木市立天王小学校の5年生と合同川掃除

総合学習で大正川の環境の学習をすすめている児童に『大正川カメクイズ』に挑戦してもらい、捕獲してきたカメを提示しながら解説し、【和亀保護の会】の活動についてお話しました。実際にイシガメに埋め込んだマイクロチップをリーダーで読み取る体験もしてもらいました。その後、一緒に川入りして、たくさんのゴミを回収しました。児童144名それぞれの心に、何か変化があったことを期待します。大正川を故郷とする子供たちが、大正川とそこに住む生き物に関心をもち、大事にしていこうという気持ちを育んでいけば、大正川の未来は明るいです。皆の頑張りを称えて、『カメ博士認定書』を交付しました。


▲10月3日  調査と清掃活動

参加者3名。4日前の台風21号のもたらした豪雨のためか、遊歩道の柵にも流されて来たゴミが引っかかり、中洲にも河床にも大量のゴミが溜まっていました。中洲の形も変化し、上を覆っていた泥が流されて砂地が剥き出しになっている場所が目立ちました。そんな中で、たくさんのカメを捕獲しました。夏場にほとんど姿を見せなかったイシガメが予想外に発見できて嬉しかったです。個体の計測やマーキングやマイクロチップ挿入や撮影を終えて放流し、天王公民館に掃除道具などを戻し終えたのが夕方5時前。興奮で胸が一杯で、空腹感も疲労感も余り覚えませんでした。


▲9月30日  和亀保護の会のロゴマーク

在学中アニメ研に没頭し、現在はオオサンショウウオに魅せられている「しみずくにかず」さんに、和亀保護の会のロゴマークを作っていただきました。和亀のイシガメ、クサガメ、スッポンのいろんなバージョンのイラストもあります。ほんわかやさしい和亀たちが、円らな瞳をまっすぐに上げて「頑張るぞ!」と言ってるみたい~♪ 
このホームページやフィールドやあちこちで、私たちのマスコットキャラクターとして大活躍してくれそうです。


▲9月23日  調査と清掃活動

参加者6名。いつもの活動の後で、ブリードのために預かっていた大正川産のイシガメ♀2頭とブリード個体♂2頭を放流しました。その直後から、川底の沈下物をついばんだり求愛行動をしたりする様子が観察できました。これからの繁殖を期待すると共に、住み良くするための清掃活動をもっと頑張っていきます。

クサガメのマイクロチップ挿入については、今回からランダムサンプリングの方式を導入し、ノンチップ個体とチップ個体のグループ分けをすることにしました。1~2年のスパンで追跡調査することになります。


▲9月18日  調査と清掃活動

参加者2名。いつもの調査地では、川遊びするグループがいたので、移動して活動しました。カメの捕獲を目指したのに、手に触れるのはゴミばかり。(8月1日の記録に同じ) 二人でたくさんのゴミを収集して引き上げました。一人当たりの収集量は、過去最大量と思われます。


▲9月13日  調査と清掃活動とミーティング

参加者4名。正午頃の気温は34.6℃。湿気も高く、汗まみれになりました。今日から、捕獲した和亀たちにマイクロチップを入れていきます。(その手順や技法については、別ページで公開します。)フィールドでの初作業で緊張しましたが、挿入跡を瞬間的に塞いで保護する手術用の接着剤を使うこともあって、機敏な連携プレーでどうにかクリアー出来ました。


▲9月12日  マイクロチップ挿入読取実習  (於:姫路市立水族館)

事前に、矢部隆先生に、カメの体に支障なく安全で確実に挿入する手法について教えていただきました。当日は、ウミガメやオオサンショウウオにマイクロチップを挿入して追跡調査をしている姫路市立水族館の栃本館長に、実技指導をしていただきました。皆初めてなので恐々でしたが、実際に大正川のカメにマイクロチップを入れて、リーダーを使って番号を読み取ることができました。
寿命の長いカメをきちんと個体識別し、私たち活動者が変わったとしても、将来に渡って追跡調査が可能になります。


▲9月 8日  調査と清掃活動

参加者4名。大型台風18号に見舞われた翌日。思い切り掴んだら「キャー!ウシガエル~」とか、ゴミに直進したら「キャー!長いのぉ~」とか、赤トンボ舞う川面に悲鳴が轟きました。本日のラッキー♪メンバーは卓。クサガメ3頭を捕獲し、フィールド・ノートの捕獲者の欄に、その名を燦然と輝かせました。


▲8月28日  調査と清掃活動

参加者7名。台風の接近で薄曇り。気温は午後1時過ぎても31℃ちょっとぐらいで、水も冷んやり感じました。でも、ゴム長胴着やゴム長手袋を装着した体の部分は汗びっしょりで、休憩時に外すと、「穴が開いて、水が入り込んだのかなぁ?」といぶかる程です。カメ捕りに燃えるタイプの参加者が多いので、皆の身を案じたメンバーが、アラームで休憩時間を告げて回っています。


▲8月22日  調査と清掃活動

8月15日の活動は悪天候で中止でした。亀捕りの醍醐味に魅せられた若いメンバーの強い希望で、代りの活動日が設定され、参加者2名で捕獲中心の活動をしました。浪花の女亀捕師からマン・ツー・マン(ウーマン・ツー・ウーマン?)の指導を受けながら、メンバー愛は、カメ捕獲挑戦4度目にして、クサガメ4頭を捕獲しました。(総捕獲数 12頭) 亀捕師を志すメンバー全員の今後の励みにもなる快挙です。


▲8月18日  お話会 (於:姫路市立水族館研修室)

夏休みのバス旅行で姫路市立水族館にやって来た高砂市美保里子供会の5・6年生18名に、「カメのお話」をしました。『すごいぞ!姫路水族館クイズ』を片手に館内を探検してまわって、いろんなカメを意識的に見学した後、眼の前で威嚇する甲長25cm級のミシシッピアカミミガメに目を丸くして凍りつく女の子もいました。甲長2.5cmのミドリガメは大人気でしたが、飼う(買う)前によく考えるよう話しました。
最後に、オオサンショウウオの話(栃本館長)をみんなで聴講しました。


8月17日  野生動物保護募金からの助成が決定!

社団法人日本動物園水族館協会野生動物の保護・保全活動を目的として行っている募金の基金で、「和亀保護の会」の活動を支援していただけることになりました。これまでも、カメを愛するボランティアやインターネットを通じて応援して下さる皆さんに支えられ、姫路市立水族館の栃本武良館長からご指導ご助力をいただき、大阪府茨木土木事務所の協力も得られ、地元との繋がりもできてきて、心強かったのですが、これからは金銭的支援を更に得て、本格的に和亀の保護活動を軌道に乗せていくことができます。私たちの活動が公に認められて、カメたちのために浄財を使わせていただけることをとても嬉しく思うと同時に、野生動物に手を差し伸べようと募金して下さった皆さんの温かい気持ちに応えなければ !と、背筋の伸びる思いがします。これからもカメたちのために、こつこつとがんばります。


8月11日  調査と清掃活動

参加者4名。大阪地方の予想最高気温36℃の酷暑。中洲ではカメが発見できず、今シーズンでは一番水量の多い川での捕獲活動になりました。 浪花の女亀捕師の不在にもかかわらず、クサガメの新捕獲もあり、次世代の亀捕師が確実に育っていく予感があります。

遊歩道でカメ測定をしている時、大阪府茨木土木事務所から清掃用具の一部を届けていただきました。


8月1日  調査と清掃活動

参加者6名。台風10号が京阪神地域をかすめて四国に抜け、その影響を案じました。いつもの調査地では、川遊びするグループがいたので、移動して活動しました。カメの捕獲を目指したのに、手に触れるのはゴミばかり。メンバーだけで、こんなにたくさんのゴミを収集して引き上げたのは、初めてです。金属類・ガラス類・その他可燃物の三種に分別し、回収を待ちます。川の生き物たちの棲家や産卵場が少しでもきれいになれば、汗だくになった甲斐があります。


7月29日  調査と清掃活動

参加者4名。天王小学校の先生方への説明会が長引いたので、12時前に活動開始。猛暑の中、清掃と捕獲調査を終えたのは、午後3時を回っていました。7月の活動では、毎回新しいイシガメを1頭捕獲しており、皆の喜びと励みになっています。


7月29日  事前説明会

昨年に引き続き、秋に、天王小学校5年生と一緒に、大正川の清掃活動を行います。当日は、児童に事前指導の授業を行いますが、その前に、5年生の担任の先生方からの希望で、先生方に大正川に棲息するカメ類についての説明を行いました。
 

7月25日  調査と清掃活動

参加者4名。 帰り支度をして戻る途中、今春孵化したと思われるクサガメを捕獲したポイントで、新たな幼体2頭を捕獲! でも急に雲行きが怪しくなり、雷の接近にせかされて、 あたふたと逃げ帰りました。カメの調査も命がけです。


7月25日  「アドプト・リバー・大正川」認定証交付式  於:茨木市立天王地区公民館

大阪府アドプト・リバー・プログラムの認定証をいただきました。これからも、大正川に住む和亀たちの生息環境が少しでも良くなるように、清掃活動を続けて行きます。

←7/18に捕獲したカメが排出した釣り針と糸との写真を見せながら、挨拶の話をする代表


▲7月18日  調査と清掃活動

参加者8名。今回より、全員が川入りしてカメ捕獲を目指すことになりました。修行歴の違いにより、亀捕師の本領を発揮する者、ゴミ捕師として多大な貢献をする者、様々でしたが、カメ捕獲数もゴミ収集量も期待以上でした。


▲7月18日  「大正川を守る会」さんと初顔合わせ

「大正川を守る会」は、毎月第3日曜日午前9~10時に大正川の清掃活動をしている地元茨木市民の団体です。活動は5年前に始まり、地道に継続されていることに頭が下がります。この度、大阪府茨木土木事務所に申請していたアドプト・リバー・プログラムの参加が認められ、「アドプト・リバー・大正川」という名称で、「大正川を守る会」と「和亀保護の会」とが大正川の美化活動を行っていくことになりました。それで活動日が重なった本日、お互いの会のメンバーの顔合わせをして、「これからもどうぞよろしくお願いします。」の挨拶をしました。


▲7月10日   ホームページを立ち上げる

「和亀保護の会」の趣旨や実際の活動をみんなに知ってもらい、この活動の輪を広げていくために、広報記録の手段としてホームページを作りました。自然保護活動に興味関心がある人やカメを愛する人に向けて、情報発信して行きます。


▲7月9日   天王小学校と大阪府茨木土木事務所にご挨拶

昨年度の5年生の総合学習で一緒に川掃除をした天王小学校と、大正川を管轄する大阪府茨木土木事務所とに、代表・事務局・会計の三役が就任の挨拶に行きました。今年度も協力 していくことで合意しました。


▲「和亀保護の会」に変更

6月21日、「かめライフ」代表が自己都合により会の解散を宣言をしました。他のメンバーで活動を継続発展させていくことになり、会の名称を「和亀保護の会」に変更しました。